医学生の「学びたい」「知りたい」「深めたい」という想いに応えます!!
都心部の地域医療で“リアル”な現場を学ぶ「テーマ実習」に取り組んでみませんか?
小豆沢病院では、大学のカリキュラムの一環で行なわれる「地域医療実習」や「クリニカルクラークシップ」の受け入れを行っています。 同時に、もっと“リアル”な都心部の地域医療の現実や課題を医学生に知ってもらい、一緒に「地域で求められる医療とは何か」「どんな医師が求められるのか」といった「医師像」を深めたいと願い、「テーマ実習」という取り組みを行なっています。
「テーマ実習」の一番の特徴
「テーマ実習」の一番の特徴は、私たちが伝えたいことだけではなく、参加する医学生自身が学びたいこと、知りたいこと、深めたいテーマをもとに実習内容を検討し、オーダーメイドのプログラムを作ることです。
「訪問診療や訪問看護に同行したい」「チーム医療の実践を体験したい」などの素朴な要望から、「超高齢化社会の医療課題を研究したい」「貧困・格差社会の医療への影響を調査したい」といったSDH(健康の社会的決定要因・詳細は【注】を参照)の視点が求められる高度な問題意識まで、一人ひとりの医学生の想いから実習内容を練り上げます。
また、実習後は報告会を開催し、医師をはじめとした病院スタッフと一緒に振り返りを行ないます。学んだことを言語化し、ディスカッションする作業を通じて、さらに問題意識を深め、次の学びにつなげていくことを大切にしています。
高学年はもちろんのこと、1年生からでも参加できます。医学知識が少ない低学年でも大丈夫です。その時だからこそ感じられることが沢山あります。 皆さんの「学びたい」「知りたい」「深めたい」というテーマをお聞かせください。
テーマ実習の具体例
プログラム内容の詳細、参加者の感想などはこちら
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テーマ 『地域・在宅医療』
*医学部入学前体験の定番です。
1日目 2日目 午前 オリエンテーションおよび病棟見学 健康友の会企画 午後 病棟医同行 訪問診療(または訪問看護) 医師との交流会 医師とのふりかえり プログラムの内容
現在、小豆沢病院が医療を行なっている板橋区や北区では高齢化が進んでいます。このコースでは、病院での医療を知るとともに、今後より一層求められる在宅での医療(訪問診療、訪問看護)や高齢者向けの健康予防活動について学びます。病院と診療所との連携や、都市部において求められる医療についても実際の現場を見ながら考えることができるプログラムとなっています。友の会訪問
テーマ『地域医療』の感想
先生方や看護師の方々、スタッフの方々は皆とても親切にしてくださり小豆沢病院がどういうところで、患者さんのために何を行っているのか分かりやすく教えて頂きました。実習の目的であった、大学病院では決して触れる事のない在宅医療を見学し、想像以上に現場では時間が限られていることを知りました。それと同時に、長い間患者さんと関わる事で一層の信頼関係を築きあげていくことができ、治療が円滑に進められるようになっていくという点はとてもやりがいを感じられると思いました。(福岡大6年生)
患者さんの為に、御家族と医師とが長い間信頼関係を結び、寄り添うことで、病院では見せないような笑顔を見せ病気を治そうとする患者の姿を拝見し、私には在宅医療も患者にとっては最も有効な治療法の一つなのではないかと感じました。(岩手医科大5年生)
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テーマ「チーム医療・コメディカル」
1日目 2日目 午前 オリエンテーションおよび病棟見学 病棟医同行 午後 栄養科実習 NST・褥瘡回診 病院食の試食、医師との交流会 医師とのふりかえり プログラムの内容
小豆沢病院では、様々な職種が連携して医療を行なっています。たとえば、入院時の褥瘡を防ぐための栄養サポートチーム(NST)の取り組みでは、医師や看護師だけでなく、栄養状態を管理する栄養士のちからも重要です。医療現場でのコメディカルの連携を学ぶには最適のプログラムです。病棟カンファレンスの様子
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テーマ『メディカルインタビュー』
1日目 2日目 午前 オリエンテーションおよび病棟見学 病棟医同行 インタビュー技法のレクチャー 午後 病棟患者さんへのメディカルインタビュー(1時間程度) インタビュー内容のまとめ 医師との交流会 プレゼン発表/医師とのふりかえり プログラムの内容
小豆沢病院の実習では、見学だけでなく主体的に参加できるプログラムも設けています。その一つにメディカルインタビュー(医療面接)があります。医師からインタビューの技法についてレクチャーを受けたあと、実際の患者さんにインタビューを行ないます。医療的な内容についてのインタビューだけでなく、患者さんの生活状況などから疾病の背景に何があるのかも考えるような中身となっています。プレゼンの様子
テーマ『メディカルインタビュー』の感想
実際のがんの患者さんの話を聞くことができ、医師と患者さんとの関係において患者さんが望んでいることを直接聞け、ためになりました。…印象に残っていることは、医師に「あなた」と言う感じで接してほしいと言われたことです。一対一で向き合うことで本当に安心するということを聞き納得させられました。(日本大学1年生)
インタビューでは患者さんとふれあう機会まであり実際に自分は患者さんの前では無力だという実感とともに、これからいっそう勉強に励み早く現場に立ちたいと強く思いました。(日本大学1年生)
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SDH(健康の社会的決定要因)のテーマ例 格差・貧困と医療制度
1日目 2日目 午前 オリエンテーション 医療費問題のレクチャー(医事課) SDHレクチャー 患者さんのお宅訪問 午後 在宅カンファレンス ホームレス支援者のお話 訪問診療 医療経営の学習 プレゼン発表/医師とのふりかえり プログラムの内容
小豆沢病院の実習プログラムでは、学生さんの関心に応え、より積極的に学ぶことができる実習も行なっています。これまでSDHの視点から「格差・貧困と医療制度」「認知症と高齢者医療の現状」「緩和ケアと在宅医療」といったテーマを扱ってきました。それぞれのテーマは、どれも地域における解決が求められている課題でもあります。現場を見学するだけでなく、疑問を抱き、テーマに沿って学習することで学習効果もアップします。テーマ「SDH(健康の社会的決定要因)」の感想
貧困の実態が以前よりもわかりました。貧困は健康に影響する事、病院にかかりたくてもかかれない人、重症化してから病院にいくなど。今後も勉強していきたい。(テーマ「医療と貧困」、東京女子医科大学1年生)
今までは、本やネットの知識だけで学んでいた緩和ケアだったが、実際に現場での状況を学べたのが良かった。先生にも質問に親切に答えていただいてうれしかったです。患者さんへの共感とかやっぱり本で学ぶのは無理で現場での慣れがいると思うが、逆に今それがわかってよかったです。(テーマ「緩和ケアと在宅医療」、東京大学2年生)
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小豆沢病院は二次救急指定を受けています。夜間の救急医療に関して、当直医について見学します。医学部合格者の入学前体験としても好評です。
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地域活動
小豆沢病院にはファンクラブともいえる地域組織(健康友の会)があります。地域に根ざしたスポーツクラブのサポーターといったイメージです。
このメニューでは、健康予防活動、地域での交流(おしゃべり喫茶・会食会)、会員さん訪問などの取り組みに触れます。
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【注】SDHとは
- 「Social determinants of health」の略で、「健康の社会的決定要因」を意味します。WHOが1998年に公表し、社会格差・ストレス・社会的支援・労働など、様々な問題が健康の決定要因として取り上げられています。SDHについて、もっと詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。
過去5年間で実習受入れを行った大学
旭川医科大学、札幌医科大学、東北大学、獨協医科大学、埼玉医科大学、
日本大学、帝京大学、杏林大学、慈恵医科大学、東京医科大学、東京女子医科大学、東邦大学、横浜市立大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学、山梨大学、浜松医科大学、新潟大学、富山大学、福井大学、産業医科大学、
etc…
実習のご案内
募集要項
- 参加対象者
- 医学部に在籍している1年生から6年生。低学年の方も歓迎します。また、大学の授業で行なわれる実習やボランティアなども受け入れています。
- 開催日
- 開催日および日数は相談に応じます。
- 内容
- 実習メニューを参照。要望に応じてメニューを決めます。
- 参加費
- 無料。食事は用意します。
- 申し込み
- メール・申込みフォームにてお申込ください。
希望日の1週間前までにお申込ください。 - 持ち物
- 筆記用具。白衣貸与あり。聴診器(お持ちの方はご持参ください)。
- 注意事項
- 同日にお申込多数の場合は、希望にそえない場合がございます。ご了承下さい。
- 場所
- [小豆沢病院の最寄駅]
小豆沢病院 〒174-8502 東京都板橋区小豆沢1-6-8
- ■都営地下鉄三田線「本蓮沼」(徒歩7分)
- ■東武東上線「常盤台」駅から(赤羽西口行きバス15分。小豆沢一丁目下車)
- ■JR「赤羽」駅から(常盤台行きバス10分。小豆沢一丁目下車)
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